価格が一定期間上昇した後、ある水準で頭打ちとなり反落します。反落直後には買いが入り、再び直近高値付近で下落します。最後の安値に到達する前に強い買いが入り、価格が上昇し、再度直近高値付近で下落する動きが続きます。
このプロセスを繰り返すことで、図のように上辺が水平、下辺が上昇傾斜の直角三角形が形成されます。

アセンディング・トライアングルと呼ばれる理由は、多くの場合パターン上抜けによって価格が上昇し、今後も市場が上昇を続けることを示唆するためです。
このパターンでは、下落するたびに安値が切り上がり、買い勢力の強さを示します。そのため、上方へのブレイクアウトの確率が高くなります。価格が上辺トレンドラインを突破すると、ダウ理論の上昇トレンド定義(直近安値が前回安値より高く、直近高値が前回高値より高い)と一致し、市場の強気継続を示唆します。
前述の通り、アセンディング・トライアングルは強気シグナルです。ここからは実際の取引におけるエントリーシグナルについて説明します。
価格がアセンディング・トライアングルの上辺トレンドラインを上抜けし、実体陽線で引けた場合、下図の「買いシグナル1」となります。

価格がアセンディング・トライアングルの上辺トレンドラインを突破し、さらに前回高値を再び突破した場合は、下図の「買いシグナル2」です。

価格がアセンディング・トライアングルの下辺トレンドラインを下回った場合は、下図のように市場から撤退するシグナルとなります。


上記はGate先物のBTC/USDT 4時間足チャートです。2020年11月5日から11月1日にかけて、BTCは$13,500から約$15,800まで上昇し、その後も上昇が続き、アセンディング・トライアングル・パターンが形成されました。価格が$16,000の上辺トレンドラインを突破したことで、強い上昇相場が示されています。
アセンディング・トライアングルの継続パターンは、実際の取引で広く利用されています。これは市場トレンドの変化を示すダウ理論とも一致します。標準的なパターンだけでなく、不規則なパターンも取引に活用されることが多く、実践では柔軟な運用が求められます。
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