今週、暗号資産市場は大荒れ必至——世界中の中央銀行が一斉に会合を開き、BTCの値動きが今後1か月の方向性を決定づける可能性が高い。

最も重要な時間帯は？水曜日。中国の11月CPIデータが発表される日こそ、多くの投資家が本格的にぶつかり合う真の勝負が始まる。

まずは今週の密集したイベントをチェック：FRB（米連邦準備制度理事会）、RBA（オーストラリア準備銀行）、スイス国立銀行、カナダ銀行が次々と政策金利決定を発表。また、中国のCPIと社会融資総量のデータも同時に公表される。それぞれ単独でも市場を大きく揺らす材料だが、今回は全てが同時に重なっている。

要するに、2本の軸があるということ：FRBが大きな方向性を決め、中国のデータがそのスピード感を決める。

もしタカ派（金融引き締め継続や利上げ期待の高まり）に傾けば、ドル指数は高騰し、BTCやETHは短期的に下押し圧力が強まり、続落となるのが通常パターン。一方、FRBがハト派となったり、米経済指標が予想を下回った場合は？リスクオフ資金が急速に暗号資産市場へ流入し、短期反発が一気に来る可能性が高い。

個人投資家が最も陥りやすい罠は、方向性の判断ミスではなく、ポジション管理の崩壊。

実践的なアドバイスをいくつか：

1. 大きなポジションを持っている場合は、まずレバレッジを下げること。データ発表前に適度にポジションを軽くして、急激な値動きで一気に清算されないように。ボラティリティが大きい時は、「生き残る」ことが「稼ぐ」より大事。

2. 攻めるならデータ発表後の“誤殺”を狙う。予想外の展開があれば、軽めのポジションで反発を狙うのはありだが、絶対に全力フルポジはNG。相場の急変はご存知の通り。

3. 十分な余裕を残すこと。今週の勝負は“神がかった先読み”ではなく、リスクコントロールと許容力。たった一度の失敗で退場しないよう注意。

まとめると、今週はチャンスとリスクが同居する重要なウィンドウ。利益を狙う前に、まずは大きな損失を避けること。ポジション管理は予測よりも常に重要。