前々日に見たあるデータに衝撃を受けた：あるクジラが20分以内に某大手取引所で1,300万ドル以上のSOLを売り浴びせた。さらに驚くべきは、過去8ヶ月で彼はすでに1億ドル以上を断続的に売却していることだ。

こうした大口投資家の動向は、個人投資家にとっては大体事後になってからしか分からない。しかし、もっと致命的なのは——私たちがDeFiを利用する際、清算価格や利回り、取引スリッページを左右するデータの出所自体が、遅延していたり、汚染されていたり、さらには人為的に操作されている可能性があるということだ。自分は「本物のデータ」で意思決定しているつもりでも、実際は砂浜の上にビルを建てているようなものかもしれない。

そこでAPROというプロジェクトについて語りたい。ただのオラクル（予言機）ではなく、ブロックチェーン世界の「感覚器官」かつ「真実の検証者」を目指している。多くのオラクルは単なる運び屋で、オフチェーンデータをブロックチェーン上に載せるだけ。しかしAPROはAI駆動の検証システムを使い、人工知能によって現実世界の複雑極まりない出来事を理解・検証・抽出しようとしている。

その仕組みは二重保険のようなロジックだ。
第1層は各所に配置された「データスカウト」が、取引所APIやIoTセンサー、さらには法的文書から生データを収集し、AIで初期的なクレンジングと認識を行う。
第2層は厳格な「監査委員会」で、コンセンサスメカニズムを使ってデータをクロス検証。もしデータに怪しい点があれば即座に紛争仲裁を開始し、経済的な罰則によって不正者に代償を負わせる。

さらにAPROは賢く2種類のデータモードを提供している。リアルタイム更新が必要なシーン（例：ステーブルコインの清算システム）にはプッシュ通知方式を採用し、リアルタイム性がそれほど求められない場合はプル型で必要な時だけ取得。これにより効率を確保しつつ、コストも抑えている。

つまり、ブロックチェーン上のデータの真偽が見分けにくい今の時代、より信頼される情報源を提供できた者こそがDeFiの根本的な発言権を握る。APROが狙うのはまさにこの領域だ。