ビットコインで10年間見られなかった出来事が間もなく起こる

出典：CryptoNewsNet 原題：ビットコインで10年ぶりの出来事が目前に迫る 元リンク：https://cryptonews.net/news/bitcoin/32093118/ ビットコイン（(BTC)）は今年、伝統的な市場から大きく乖離し、10年ぶりの年間マイナス乖離を経験しています。

Bloombergがまとめたデータによると、S&P500指数は2025年に16％以上上昇すると予想されている一方で、ビットコインは約3％の損失で年を終える見通しです。これは、2014年以降で初めて、株式市場が大きく上昇する中でビットコインが下落した年となります。

年初に12万6,000ドル超の過去最高値を記録したビットコインは、ここ2カ月で急落、強制清算、小口投資家の関心低下により大幅な調整を受けました。本日、BTCは4.4%安の88,135ドルまで下落し、10月に記録した史上最高値から約30%下回っています。この状況は、規制環境が業界に有利に緩和されるとの期待があるにもかかわらず、なぜ暗号資産が依然として圧力を受けているのかという疑問を投げかけています。

市場のダイナミクス

パンデミック時には、低金利環境の影響でビットコインと株式の間に強い相関が生まれ、両資産クラスが同時に力強い上昇を見せました。しかし、2025年には状況が逆転。AI関連株が記録を更新し、設備投資が増加、投資家が再び株式市場に積極的に資金を投じる中、ビットコインはリスク志向の資金を獲得できませんでした。一方、金や銀の価格は歴史的高値に迫っており、安全資産への逃避志向が強まっていることを示しています。

「ビットコインはモメンタム資産です」とMiller Tabak + Co.のチーフマーケットストラテジスト、マット・マレー氏は語ります。「過去10年のほとんどの期間、強いモメンタムがある時期にはビットコインが市場をアウトパフォームしてきました。今年は、通常ビットコインに流入するモメンタム資金のかなりの部分が貴金属に流れています。」

弱まるセンチメント

市場心理も急速に弱まっています。ビットコインETFへの資金流入は減速し、機関投資家による支援発表も減少、主要なテクニカル指標は勢いの喪失を示し始めています。ビットコインの日次高値の連続記録が短くなっており、上昇基調が持続していないことを示唆しています。

調整に対する見解

FRNTファイナンシャルのCEO兼共同創業者であるステファン・ウエレット氏によれば、現在の状況は、過去2年間のビットコインの非常に好調なパフォーマンスからの自然な調整に過ぎません。ウエレット氏は、2年間でビットコインはS&P500を大幅に上回ってきたと指摘します。アナリストによれば、株式は単に「追いついている」だけだとのことです。

ウエレット氏は「暦年での比較は時に誤解を招く場合があります。10月初め時点で、過去12カ月間のビットコインはS&P500を大きくアウトパフォームしていました。これは強気相場における通常の調整であり、相対的なパフォーマンストレンドを一時的に歪めているだけかもしれません」と述べています。