今の相場、端的に言えば見るべきは「出来高」だ。

出来高が上がらなければ、相場は膠着したまま。個人投資家が損切りせず、機関投資家が安値で買えないなら、さらに下に叩き続けて投資家を振り落とすしかない。こうした綱引きは何度も見てきたが、結局はメンタル勝負だ。

今日の終値、その位置にしっかり注目すべきだ。60日移動平均線、これはまるで分水嶺のようなもの——ここを上回れば短期的にまだチャンスがあるし、守れなければ？相場が一変するかもしれない。強気相場から弱気相場への転換なんて、数本のローソク足で決まることもある。

強気・弱気のどちらも結局は賭けだ。どちらが先に耐え切れなくなるかの勝負。今が買い時か、逃げ時か、誰にも決めることはできない。この市場は情け容赦なし、儲けたら自分の実力、損しても自分で受け入れるしかない。誰かが尻拭いしてくれるなんて期待するな。すべてのトレードは自分の責任だ。

肝心なのは、やはり出来高と価格の動きの連動。価格だけを見ても不十分で、ポジションの流れや市場のセンチメントも合わせて判断しなければならない。今はまさに駆け引きが最も激しい局面、少しでも油断すればすぐに落とし穴にはまるかもしれない。